NPO法人子育てネットワークピッコロ
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事業名:ホームビジターの養成・研修と派遣事業

・事業の必要性及び目的
・事業期間が複数年必要な理由
・複数年故に期待できる効果
・事業の独創性・先駆性
・事業の普遍性
・助成事業完了後の事業継続に関する計画および意向

事業の必要性及び目的


  当団体は、発足から約9年間、預かる理由を問わない緊急対応の24時間の住民参加型訪問保育サービスを実施してきました。
この長年の活動の中で、一般的な家庭とは言い難い気になる家庭、いわゆるグレーゾーンの家庭が少なからずあることに気づかされました。一例を挙げれば、
・育児不安が強い家族の家庭
・子どもへの必要十分な配慮がなされていない家庭
・子どもとの愛着関係が出来ていない家庭
・子どもに不適応行動が現れている家庭
・不適切な育児及び子育てをしていることに気づいていない親の問題
そのようなグレーゾーンの親の子育てスキルを高めていくには現在の支援では限界があります。
親自身が改善できるところへの気づきを促したり、具体的に子育ての方法について家庭内でモデルを示して支援するなど、今までにない親の子育てについてのスキルを高める方法を学ぶ実践的な研修が支援者側に必要になってきます。
これらの親への支援は、支援される側の自尊心を尊重しつつ、なおかつ支援する側が必要と思われる子育てについてのスキルを伝えていくという、より繊細なセンスと配慮が求められるものであり、心理的な視点からの実践的な研修も急務であります。
また、これらの支援は、子育てにおけるピアな関係で行われることが前提であります。
今回の家族機能を高める研修プログラムの開発と試行により、
まる1子どもと遊んだり、叱ったり、食事を与えたり、愛情をあたえるなどのペアレンティングのためのトレーニングを子育ての現場である『家庭内』で行なうことで適切な子育て環境を整備するとともに、地球の人的資源につなぎ、地球に根ざしした子育てサポートシステムの質のボトムアップをはかる。
まる2ホームビシターによるサービス提供により児童虐待への予防対策や社会的インスペクションが実現できる。
まる3活動性かについてHP上で情報を公開し、資料作成することにより、他団体への活動発展にも寄与する。
ことを目的とします。

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事業期間が複数年必要な理由


   本事業はわが国における新しい子ども家庭福祉サービスを発展していく第1歩となりうるものです。わが国の高齢分野のサービスや障害分野のサービスにおいては、すでに『予防』をキーワードにした「ホーム・ビジティング」サービスが取り組まれていますが、子ども家庭福祉分野では、取り組まれていないのが実情です。
   欧米の子ども福祉分野では、すでに予防的なサービスやホーム・ビジティングが活発に取り組まれています。その中でもイギリスでは、本事業の目的とするサービス型のモデルとなると確信しています。この事業を行うにあたって、当団体としては、ホームスタートインターナショナルの原理と実践を学び情報を分かち合うことが、目的達成のために必要であるのと結論に達し、現地調査を行います。しかし、イギリスとわが国は文化的、社会的風土が異なり、単純な制度の輸入は困難です。したがって、事業の推進体制として、有識者や専門家を含んだプロジェクト委員会を設立して取り組んでいき、
まる1活動実績の中で培ってきたノウハウを活かし、事業のコンセプトを明確にし、関係者のコンセンサスを得ます。
まる2事業のために必要とする情報の整理・マネジメントをします。
まる3事業の特性に合った能力開発の推進をします。
まる4地域に発展していくための戦略を構築します。
まる5事業を試行し、評価し見直しする体制も必要であります。
等の理由により、日本での手法の開発・確立のためには、複数年の事業期間が必要不可欠である。

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複数年故に期待できる効果


  本事業は、支援する側が家庭でのペアレンティング・トレーナーとして役割を持って、家庭の中によりふみこんだ子育て支援を行うことを通して地域の子育ての質のボトムアッブをねらうものである。しかしながら、この子育て支援は、支援者と支援される側のよりよき信頼関係を築くことが前提であり、その道のりは決して、安易なアイディアで行うものではない。複数年行うことによって、文化的、社会風土が異なるわが国においても、欧米で社会的に定着しているピアサポートとしてのホームビジティング・サービスをとしての在り方を提案できるはずである。また、ホームビジターが各家庭においてペアレンティング・トレーニングした子育てのスキルは、支援された家庭から一般家庭にも伝えられるということも想定される。ひいては、地域の子育ての質的な向上にもつながり、この効果は、広くまた世代間にわたって伝えられる可能性も期待でき、わが国での新しい子ども家庭福祉サービスが発展方向を示すものである。

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事業の独創性・先駆性


  当団体は住民参加型の民間団体ではあるが、9年間の活動実績から、直接的なサービスがピアな関係で行われることが求められており、地域に存在する子育て経験者が保育サービスを提供する人的資源になり、親以外の大人として、子どもに関わり親も含む子育てをめぐる地域の関係を作り出し、発展させていくことで、地域の子育てネットワークの形成を構築していけるようになっていることを実体験してきた。こうしたこれまでの活動で培ってきた『家庭内での子育て援助の専門家』としての専門性をいかし、研修でさらに強化することで『ピア』なペアレンティング・トレーナーの役割を持つ新たな専門職の創造を目指すという点で独創的である。
  国が行っている育児支援家庭訪問事業は派遣される人が保健師やヘルパーなどであり、ピアサポーターとしての子育て経験のある新しい専門家=『家庭内での子育て援助の専門家』の確立はされていない。家庭内での子育て援助に専門家としてのホームビジターの本格的な養成・研修と派遣事業の実施はわが国では初めてであることから先駆性を有する。

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事業の普遍性


  当団体のような住民参加型保育サービス団体も多くなり、全国各機関及び団体によって支援者の養成が行われているが、家庭内において家族力をパワーアップさせ、『予防』をキーワードにした団体は、皆無に等しい。欧米ではこうしたピアサポートとしてのホームビジティング・サービスは社会に定着しており、その有効性はわが国でも十分期待できる。また、わが国では子育てネットワークなどの活動の広がりから子育てに関する援助の専門家となることのできる層が大きくなってきている。こうしたわが国の実情から、ホームビジターの確保も安定的に行うことが可能である。こうした在宅・予防型保育サービスの有効性を明らかにし、今回の事業成果を広くHP上で公開することにより、他団体への情報提供をし、共に問題意識をもち、子育て支援に取り組んでいく。

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助成事業完了後の事業継続に関する計画および意向


○計画内容を開発した研修プログラムについては、事業としての養成講座のなかに取り入れ、今後とも継続して実施していく。また、ホームビジティングの重要性についても自治体や地域の組織に働きかけ、より有効的で適切なサービスが提供できるような仕組みを構築していく。わが国においてもピアサポートとしてのホームビジティング・サービスの有効性を実証していく。
○財源の確保について事業費としては会費および賛助会員からの寄付金等を当てる予定である。良質なサービスの保証を確保していくため、公費からの手当ての補助を働きかける。

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